インド珪石について

インド珪石（Indian Silica、シリカ石）は、インドで採掘される高品質な二酸化ケイ素（SiO₂）**を豊富に含む鉱石です。主にガラス、セラミックス、冶金分野で利用され、インド国内外で高い需要があります。以下は、インド珪石の特徴と用途です。

インド珪石の特徴

1. 高い純度の二酸化ケイ素（SiO₂）含有
   • ほとんどのインド珪石はSiO₂含有量が95%以上と非常に高く、不純物が少ないため、透明なガラスや高品質なセラミックスに適しています。
2. 物理的・化学的安定性
   • 化学薬品に対して安定し、酸やアルカリにほとんど反応しません。そのため、過酷な環境でも劣化しにくい特性を持ちます。
3. 高い耐熱性
   • 1,700℃以上の高温にも耐えられるため、耐火材料として利用されています。
4. 低膨張性
   • 温度変化による膨張が少ないため、熱による変形が抑えられ、ガラス製品やセラミックスにおいて寸法の安定性が保たれます。
5. 硬度と耐摩耗性
   • モース硬度7と高く、耐摩耗性があるため、研磨材としても使用されます。
6. インド産の豊富な埋蔵量と安定供給
   • インドのラジャスタン州、グジャラート州などで豊富に産出され、安定した供給力を持ち、輸出市場でも評価されています。

インド珪石の用途

1. ガラス製造
   • 高純度のSiO₂が必要な板ガラス、容器ガラス、光学ガラスの製造に使用されます。透明度が高く、不純物の少ないガラスが作れます。
2. セラミックス・陶磁器
   • 陶磁器の原料や耐火レンガ、タイルなどの製品に利用され、製品の強度と耐熱性を高めます。
3. 冶金工業
   • シリカ石は鋳造工程での型砂や、金属製錬時の耐火材として使われます。
4. 電子・半導体産業
   • 高純度シリカは、半導体基板や電子材料の絶縁層に必要な原料として重要です。
5. 塗料・プラスチック・ゴム工業
   • 充填剤として使用され、製品の耐久性、耐摩耗性を向上させます。
6. 建材・コンクリート添加剤
   • シリカフューム（微細なシリカ粉末）は、高強度コンクリートの添加剤として用いられ、耐久性を向上させます。

インド珪石は、その高純度、安定性、耐熱性により、ガラス、セラミックス、電子部品など多くの産業で不可欠な素材です。また、インドの豊富な鉱床は安定した供給を支え、国内外の需要を満たしています。

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