コーディライトについて
コーディライト(Cordierite、和名:コーディエライト)**は、マグネシウム、鉄、アルミニウムのケイ酸塩鉱物で、優れた耐熱性や熱衝撃性を持つため、特に工業分野で広く利用されています。以下はコーディライトの特徴と用途です。
コーディライトの特徴
- 優れた熱衝撃性
- 急激な温度変化に強く、割れや変形を防ぎます。そのため、連続的な加熱・冷却を伴う環境で重宝されます。
- 高い耐熱性
- 1,400℃以上の高温に耐えるため、耐火材や工業用セラミックスに適しています。
- 低熱膨張性
- 温度上昇時の膨張が非常に少なく、寸法の安定性が求められる用途に向いています。
- 軽量で機械的強度が高い
- 高い強度を持ちながらも、他の耐熱材料と比べて軽量であるため、構造材としても使われます。
- 電気絶縁性
- コーディライトは高温環境でも絶縁性能を維持するため、電気機器の部品にも適しています。
コーディライトの用途
- 自動車の触媒コンバーター
- 自動車の排ガスを浄化する触媒コンバーターの基材として使用されます。熱衝撃に強いため、排ガス処理の厳しい環境に適しています。
- 調理器具や耐熱食器
- ピザストーンやオーブン用プレートなど、急冷・急熱に耐える調理器具に利用されています。
- 電気機器用のセラミック部品
- 高温環境でも安定した絶縁性能を発揮するため、電子機器や電気絶縁体に使用されます。
- 炉材や耐火レンガ
- 高温炉の内部構造に使用されるほか、耐火レンガとしても利用されています。
- 航空・宇宙分野
- その軽量性と高い耐熱性から、航空機や宇宙機器の耐熱素材としても採用されています。
コーディライトは、耐熱性、軽量性、機械的強度を兼ね備えた優れたセラミック材料で、自動車、電子機器、航空分野まで幅広く応用されています。特に、急激な温度変化に強いことが求められる用途で不可欠な存在です。
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