シリカについて
シリカ(SiO₂、二酸化ケイ素)は、自然界に豊富に存在する無機化合物で、ガラス、鉱物、セラミックス、工業製品に幅広く使用されます。以下は、シリカの代表的な特徴と用途です。
シリカの特徴
- 豊富な形態
- 結晶質シリカ:水晶、石英のように規則的な結晶構造を持つ。
- 非結晶質(アモルファス)シリカ:ガラスのように不規則な構造を持ち、透明性が高い。
- 高い耐熱性
- シリカは約1,700℃以上の高温にも耐えるため、耐火材料として有効です。
- 硬度と強度
- モース硬度7を持つため、耐摩耗性が高く、研磨材や切削工具としても使用されます。
- 化学的安定性
- 酸に対しては非常に安定していますが、強アルカリには溶けやすい性質があります。
- 電気絶縁性
- シリカは絶縁性が高いため、電子部品の絶縁体や半導体の基板として利用されます。
- 多孔性(シリカゲル)
- シリカを多孔質構造に加工したシリカゲルは、吸湿性が高く、乾燥剤や吸着剤として活躍します。
シリカの用途
- ガラス・セラミックスの原料
- 石英ガラス、耐熱ガラス、陶磁器の製造に使用されます。特に透明度と耐熱性の高い石英ガラスは、光学機器や半導体製造に使われます。
- 半導体・電子部品
- シリカの薄膜はトランジスタや**集積回路(IC)**の絶縁層として不可欠です。
- 乾燥剤(シリカゲル)
- 多孔質なシリカゲルは、食品、薬品、電子製品の湿気対策に使用されます。
- 化粧品・医薬品
- 微粒子シリカは化粧品の増粘剤や医薬品の添加剤として使われます。
- 建材・コンクリート
- シリカ粉末(シリカフューム)は、高強度コンクリートの製造に使われ、耐久性と強度を高めます。
シリカは、自然から工業製品まで幅広く利用され、その形態によって機能が異なります。特に耐熱性や化学的安定性が求められる分野で重要な役割を果たしています。
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